メニュー ネットショップのコツ |
稲荷神社(財運・商売・豊作) [戻る]財運・商売繁盛・五穀豊穣を司る稲荷神社 日本全国に神社は8万8000社以上あると言われています。これだけ増えたのは、一つの神社から勧進してあちらこちらに分社を作ったからです。中には昔、多くの人々から人気を集め、日本全国に普及していった系統も多くあります。神明宮(天祖神社)、八幡神社、熊野神社、天満宮(天神社)あたりは分社が多く、よく目にするかと思います。 今回はその中でも特に至るところにあり、知名度も高い稲荷神社についてお話します。 【皆中稲荷神社】大久保エリア 稲荷神とは 神道において稲荷神社の御祭神は「稲荷神(いなりしん)」と呼ばれています。この稲荷神にあたる神様が日本神話の中でどれにあたるのかはそれぞれの神社によって多少異なりますが、最も多いのは宇迦之御魂神(うかのみたま、倉稲魂命とも書く)です。その他にも、豊宇気毘売命(とようけびめ)、保食神(うけもち)、大宣都比売神(おおげつひめ)、若宇迦売神(わかうかのめ)、御饌津神(みけつ)などを祭る神社もありますが、いずれも穀物・食物に関係する神様であるという共通点があります。これは稲荷神が稲の神であることから食物神の宇迦之御魂神と同一視され、後に他の食物神も習合したためだと考えられています。 さらに、平安時代になると神仏習合の思想が広まり、神道の神様と仏教の仏様も同一視する動きが加速し、お寺でも稲荷神を祭るところが出てきます。有名所では、日本三大稲荷の一つである豊川稲荷が挙げられます。ここは曹洞宗の寺院ですが、豊川吒枳尼眞天(とよかわだきにしんてん)を稲荷神と同一視して崇拝しています。 【豊川稲荷東京別院】赤坂エリア このように稲荷神は神仏混在が特に激しかったのですが、これもひとえに稲荷信仰の人気が多かったからだと思います。しかし明治政府によって神仏分離の政策がとられ多くの神々が神道に属する中、稲荷神は多数派の神道系と少数派の仏教系の二派が存在するという、他に例を見ない並存の状態になり現在に至っています。 総本宮は 稲荷神社の総本宮は京都府伏見区にある伏見稲荷大社とされています。写真撮影の人気スポットとして有名な、朱色の千本鳥居があるところです。初詣では近畿地方の社寺で最多の参拝者を集める(2010年の調査で日本国内第4位)だそうで、いまだに多くの人気を集めています。 ご利益は 宇迦之御魂神を御祭神とすることから、本来のご利益は五穀豊穣です。時代が下ると、それぞれの稲荷神社によってエピソードが加わり、財運招来・商売繁昌・産業興隆・家内安全・交通安全・芸能上達・病気平癒など、独自のご利益が追加されるようになりました。特に財運招来・商売繁昌・産業興隆は、どこの稲荷神社でもご利益として明記されることが多く、商売に携わる人からの信仰を集めています。 中には特殊なご利益をもつ稲荷神社もあります。例えば、太田姫稲荷神社です。 【太田姫稲荷神社】お茶の水エリア この神社は京都の一口(いもあらい)稲荷神社から、戦国時代前期の名将太田道灌が勧進して建てられた神社です。一口稲荷神社は、小野篁が天然痘に罹り生死を彷徨った際に祈願したところ平癒した逸話があり、それを聞いた太田道灌が同じく天然痘に罹った娘の回復を祈願したところ治ったとのことで、病気平癒のご利益があるとされています。そのことを感謝して自身の領内である江戸、現在の東京に建てたのが太田姫稲荷神社です。 そのため、現在でも太田姫稲荷神社では一口神を祭り、病気平癒、疫病退散のご利益があるとされています。基本的に無人なので御朱印はいただけませんが、賽銭箱脇にスタンプは用意されています。手作り感満載の一口神の御守もあるので、一緒にいただくといいかもしれません。 面白い事例の二つ目としては、歌舞伎稲荷神社です。 【歌舞伎稲荷神社】銀座エリア 東銀座にある歌舞伎座の一角にある神社です。名前からわかる通り、歌舞伎役者から崇拝を集める芸能と興行の成功を願い建てられた神社です。元々は中央区湊にある鉄砲洲稲荷神社に歌舞伎役者が祈願したのが起源で、その後分社し歌舞伎座内に祭るようになったのが由来です。 写真の社はどちらかというと観客用らしく、役者さんたちは楽屋内に祭っている神棚向かってお祈りしているとのことです。社務所はないですが、売店で御朱印をいただくことができます。 もう一つご紹介します。市谷亀岡八幡宮内の摂社の茶ノ木稲荷神社です。 【茶ノ木稲荷神社】市ヶ谷エリア こちらの立て看板によると芸事向上のご利益があると書かれています。その由来はわかりません。茶ノ木だけに茶道に関係するからでしょうか。 さらに、この辺りに住んでいた稲荷神の使いとされる白狐の目に、ある時誤って茶ノ木の枝が刺さったという言い伝えから、眼病平癒のご利益もあるとされています。 まとめ このように様々ないわれにより、今ではご利益が多種多様になった稲荷神社。それどころか稲荷は稲荷でも宗教や宗派の違いまであるため、その文化や作法の違いを楽しむのも面白いと思います。さらに、稲荷神社は社殿や鳥居を朱色に染めているところが多く、写真映えしやすいのでSNS向きです。是非ともお稲荷さん巡りをしてみてください。 過去に巡った主な稲荷神社 注目の記事 さらに運気アップ!開運LINEコンテンツ |