吉原遊郭の四隅を守った神社を合祀

【住所】　東京都台東区千束3-20-2

【御祭神】倉稲魂神（うかのみたまのみこと）
　　　　　市杵嶋姫命（いちきしまひめのみこと）*弁財天

【創建】　1872(明治5)年

【例大祭】5月第3金・土・日曜

【社務所】あり

【ご神職】いる

【授与品】御朱印、御守り、御札など

【バリアフリー】なし

【駐車場】なし

【HP】　　http://yoshiwarajinja.tokyo-jinjacho.or.jp/

　今回訪れたのは吉原神社。吉原遊郭で有名な場所に鎮座する大通り沿いの神社です。明治5年創建とはありますが、元々はもっと古いのだそう。

　そもそも吉原と言うのは日本橋にあった葦（よし）の茂る原っぱ葦原が語源だそうです。そこに江戸に点在していた遊郭が集められました（旧吉原）。しかし、江戸の発展に伴って町人街が拡大し吉原が邪魔になり、幕府の命令で千束村（現台東区千束）への転居（新吉原）。その際に四隅と吉原大門前に5つのお宮が作られました。

　それを明治に1箇所へ集められて今の吉原神社が創建されました。

　ただ、元々遊郭街だったこともあり、今でも周辺はソープ街となっていて、ちょっと異様な雰囲気で場違いな感じさえします。

　そんな通りを恐る恐る通ると目当ての神社が見えてきます。

　鳥居をくぐるとすぐに社殿にたどり着きます。さほど大きくない社殿ですが、割りと新しそうです。

　と言うのも、明治5年に建てられたものは、関東大震災で焼失。その後現在の場所に再建されるも、今度は東京大空襲で焼失。昭和43年になってようやく再度再建し今に至るそうです。

　なので、朱塗りの柱もまだ綺麗で鮮やかです。金の装飾と相まってきらびやか。元遊郭街に相応しい美しさです。

　こちらは社殿右隣にある境内社、お穴さま。地中に住まう神様だそうで、神社の敷地を守っているんだそうです。もちろん欠かさずお参りします。保護のためのひさしも取り付けられていて、大事にされています。

　ではいよいよ御朱印をもらいに行ってきます。

　吉原神社という名ですが、稲荷神である倉稲魂命を祀っているので、社紋は稲穂紋です。しかも、新吉原の判も押されていて、かつてのことを伝えています。

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