東京証券取引所でしか御守りを買えない

【住所】　東京都中央区日本橋兜町1-12

【御祭神】倉稲魂命=御稲荷さん

【合祀神】大国主命(大黒様)
　　　　　事代主命(恵比寿様)

【創建】　西暦935年～1080年の間か？

【例大祭】4月1日

【社務所】なし

【ご神職】不在

【授与品】お守り（東証にて購入）御朱印（近所の茅場町日枝神社にて授与）

【駐車場】なし（周辺のコインパーキングを利用）

【HP】　　https://www.jpx.co.jp/corporate/about-jpx/history/01-04.html
※日本取引所グループのHP内の兜神社紹介ページへ飛びます。

　兜町の名の由来となった兜神社です。日本橋川と首都高に囲まれ、片隅にひっそりと建っています。本殿のみで拝殿や社務所はないですが、小奇麗にしてあります。近場の日枝神社の摂社で、兜町の鎮守とのことで、周囲の銀行員や証券マンの信仰が厚く、お手入れされているようです。

　社名の由来はこの地に兜塚があったことからだそうですが、その兜を誰が埋めたのかは源義家、平将門の二説あり判然としていないようです。

　江戸時代には牧野河内守の屋敷地に取り込まれ、その後証券取引所開設に伴って明治11年に創建されたとのことです。

　私が訪れた日はちょうど境内の桜が満開で、とても美しかったです。ちなみに背後に写っている横縞模様の建物が東京証券取引所です。

　現代的なビルや道路の景色の中に、こんな自然を感じられるところがあるんですね。せわしない金融街の中の心のオアシスになるのではないでしょうか。

　下の写真の岩が社名の由来となった兜塚の名残の兜岩です。かつては鎧稲荷も近くにあったようですが、今はここに合祀されているとのことです。（新宿区にある鎧神社とは別）

　伝統的な流造の社殿です。もっとも鉄筋コンクリート造ですが。基壇や参道は御影石だそうです。倉稲魂命を祀っているので、豊作、商売繁盛のご利益があります。兜だけに戦の神様応神天皇祀っていそうな感じだけど。

　さて、最後に授与品ですがどこでもらえるのかというと、実は御守りは東証でいただけます。ただ、場所が場所だけに裏口のセキュリティーチェックを通らないといけません。ここを無事通過できれば、エントランスに東証グッズの自動販売機があるので、ここで支払いをします。するとダミーが出てきますので、これを受付の方に手渡せば裏から御守りを持ってきてくれます。

　種類は下の白い御守り1種類のみです。オーソドックスなデザインですが、東証の中に入る機会はそうそうないので、貴重な体験ができます。

　しかし、御朱印は東証ではいただけません。こちらはご神職さんしか書けませんから。で、どこでもらえるのかというと、歩いてすぐのところにある日枝神社です。なんだかバラバラですね。兜町ツアーをしているような感覚になります。ちなみに日枝神社では兜神社の御守りは売っていないです。お間違いなく。