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各地に点在、総本宮
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御祭神ごとにたくさんある系統のルーツが総本宮
 神社には数多くの系統があります。それは天照大神、応神天皇(誉田別命 ホンダワケ)、菅原道真公、建御名方命(タケミナカタ)、倉稲魂命(ウカノミタマ)などの御祭神ごとに分かれており、おおむね名称も統一されています。有名どころでは、八幡宮、稲荷神社、天満宮(天神社・北野神社とも)、諏訪神社、熊野神社、神明宮(天祖神社とも)などです。

 そして、これらの系統の元になった神社があり、それを総本社や本宮と呼びます。この本宮から勧進し、分かれて日本全国へ広がっていきました。

 そこでここでは、実際に訪れた本宮を紹介します。



世界に認められた国宝の社殿 日光東照宮
 まずは、ゴージャスで有名な本宮から。ゴージャスといえば、日光東照宮ですよね。世界文化遺産「日光の社寺」を構成する物件のひとつで、国宝に指定されている建造物が多数あります。江戸幕府初代将軍徳川家康の霊廟として建てられ、東照大権現として神格化したのがこの神社の起源です。

 その中でも日光のシンボルとして有名なのが、陽明門です。


 白を基調とし、金や漆で彩色した豪華この上ない楼門です。近年大改修を終え、かつての輝きと彩色を取り戻し、参拝者をより圧倒する様は必見です。

 この他にも神厩舎の三猿や回廊の眠り猫など、江戸時代前期を代表する彫師左甚五郎の作品を一度に見られるところは他にはなく、こちらも見逃せません。

 ただ、日光東照宮は最初から本宮だったわけではありません。当初は家康が大御所として晩年くらした静岡にほど近い久能山に葬られ、そこに久能山東照宮が建てられました。その後、祖父を尊敬していた3代将軍家光がより立派なものをということで、遺体もろとも日光へ移し今の日光東照宮を建て、本宮としました。

【日光東照宮】日光エリア

江戸幕府初代将軍徳川家康の霊廟であり、東照宮の総本社
数多くの国宝と重要文化財がり、世界遺産にも登録
三代将軍徳川家光造営の豪華な社殿は圧巻
稀代の木彫師左甚五郎の作品も多数

武田信玄も崇拝した武運の神 諏訪大社
 日本全国に数えきれないほどの分祠を持つ諏訪神社。東京都内にも早稲田や日暮里にあります。そんな諏訪神社の本宮が、長野県の諏訪盆地に点在する諏訪大社です。信濃國一之宮としても知られ、7年に一度開催される御柱祭はかなり危険な奇祭でありながら、中央本線で臨時列車が運行されるほど多くのお客を集めます。冬場は冬場で諏訪湖の氷のひび割れで一年の吉凶を占う御神渡り神事も行うなど(近年は温暖化で御神渡りができない年もある)、何かと行事も多いです。


 そんな諏訪大社を厚く信奉していた戦国武将といえば、武田信玄です。隣国甲斐の守護で地理的に近く、政治的な関係もあって、有名な風林火山の青い旗とともに用いていた「南無上下諏訪大明神」の赤い旗が現存しています。

 そしてこの諏訪大社ですがかなり特殊で、二社四宮といって本宮が4ヵ所に分散しています。この四宮すべて本宮として扱っており、どれが欠けてもいけません。創建は、前宮(まえみや)、本宮(ほんみや)、春宮(はるみや)、秋宮(あきみや)の順に古く、それぞれ異なる歴史や意味合い、ロケーションを持っているのが興味深いです。

【諏訪大社上社前宮】

全てはここから始まった、諏訪大社の発祥の地。
諏訪氏本拠の城館も置かれ、信濃国の一之宮の中の一之宮。
湧水のほとりに建つ、水と緑に囲まれた聖域。
【諏訪大社上社本宮】

諏訪大社の一番中心となる神社。
相撲にちなんだものも多く、あの有名な元横綱のあれがなぜかここに!
諏訪大社のシンボル御柱も間近に見られ、温泉の手水も存在。
【諏訪大社下社春宮】

砥川沿いに建つひっそりとした大社。
川のせせらぎが聞こえて爽やかな雰囲気が心地よい。
清水に恵まれた諏訪の酒樽が参道を飾る。
【諏訪大社下社秋宮】

甲州街道の終点にして、中山道との合流点に建つ大宮。
境内から温泉が湧き、下諏訪温泉の守り神となる。
高台からは御神渡りで有名な諏訪のシンボル諏訪湖も見える。

相模国一之宮にして八方除けの元祖 寒川神社
 古都鎌倉や東海道の要衝箱根、城下町小田原など、結構歴史ある街が多い神奈川県。この神奈川県にも本宮があります。それは、寒川神社。あまり分祠は多くないものの、本宮の寒川神社は相模国一之宮に指定されるほど規模が大きく、全国的に有名です。八方除けのパワースポットとして人気で祈禱客数日本一を誇るなど、名実ともに神奈川県を代表する神社です。


 東京からさほど遠くないのもあって皇室の方の参拝もあり、かなり格式高い神社です。境内は広々としていて開放的であり、それだけに圧倒的な存在感を放ちます。

 そんな寒川神社で最も個性的なのが、神門のねぶたです。なかかなねぶたを飾る神社は関東にはなく、その迫力は参拝客の目を引きつけます。しかも神社だけに、古典をモチーフにした験担ぎのテーマなのが特徴で、これ自体にもご利益があります。

 境内には土産物店や売店が多く立ち並んでいるのも特徴で、眼だけではなく舌や鼻も楽しめるスポットです。

【寒川神社】寒川エリア

相模国一之宮の神奈川最強パワースポット
八方除け発祥の地で、祈禱客は日本最多
神門のねぶたはインパクト満点
八福餅が定番土産として人気

下野国一之宮にして日光発祥の地 二荒山神社
 もうひとつ日光から本宮をご紹介。これもほとんど分祠はないのですが、本宮にあたるのが二荒山神社です。宇都宮にもある二荒山神社も結構規模が大きいですが、日光が元になっています。

 この二荒山神社が一大霊場日光のルーツと言われており、日光を語る上で外すことのできないスポットです。それだけに栃木県内でも最古級の神社であり、下野国一之宮に指定されています。加えて世界文化遺産「日光の社寺」の構成資産にも数えられており、その価値は世界クラスです。


 なので社格も東照宮よりも高く、このエリアで最も重要な存在です。日光の美しい絶景、華厳の滝、中禅寺湖、戦場ヶ原を作った男体山などの火山を御神体とし、その荒ぶる神々を鎮めんがために作られた神社です。まさに日光の歴史の全てを見つめ、見守ってきた神社です。

【二荒山神社】日光エリア

日光の起源となった下野国一之宮の世界遺産の神社
東照宮よりも古く、摂末社も多数
格式高い栃木県ナンバーワンの神社

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