ここ近年SNSやネット動画などが一般化したため、芸能事務所を頼らなくても一般人が芸能活動するようになってきました。それ故に芸能の世界を夢見る子供や若者たちが増えたなと感じます。

　そこでここでは芸能に関するご利益があるパワースポットや神様をご紹介したいと思います。

仏教なら弁才天、神道ならアメノウズメ

　芸能のご利益を司る神様仏様は何かご存じでしょうか？神道ですとアメノウズメという女神です。アマテラスがへそを曲げて天岩戸へこもった際に、岩戸の前で笛太鼓の音に合わせて踊ったのがアメノウズメです。ただ、日本全国見渡してアメノウズメを祭っている神社がほとんどないため、まず見かけません。

　これに対し仏教で芸能といえば、弁才天です。一般的には弁財天のつづりのほうがよく知られていると思います。この女神は元来ヒンドゥー教のサラスヴァティ―で、仏教にも取り込まれて日本に伝来しました。弁天の略称でもよく呼ばれていますね。

　この弁財天のほうが圧倒的に知名度が高く、日本のいたるところで財運の神様として祭られています。特に有名どころとしては、上野の不忍池辯天堂や井の頭公園内にある井之頭弁財天があります。

　ただ私としてはより芸能に縁の深い弁財天をご紹介したいです。それは・・・

　吉原弁財天です。江戸時代、遊郭として有名であった吉原の近隣に池があったのですが、そこに祭られていたのが吉原弁財天です。遊郭で働く遊女はお客の相手をするために、三味線、歌、踊りなど諸芸を身につけることが不可欠だったので、弁財天のご利益は打ってつけだったことでしょう。

　現在はオリジナルの池は無くなり代わりに錦鯉の泳ぐ小さな池へと変化しているものの、諸仏と共に弁財天が祭られています。

　ただし、吉原弁財天には寺務所がないため道路を挟んで斜向かいにある吉原神社で御朱印を頂けます。

　蛇の絵が入った面白い御朱印なのでおススメです。

芸能と名のつく神社も

　上記の御祭神とは異なるものの、芸能という名を冠しているがゆえにご利益ありとされている非常に珍しい神社もあります。まずは京都右京区の車折神社（くるまざきじんじゃ）内にある境内社の、その名も「芸能神社」です。

　ここは超有名ですよね。むしろ御本社以上に。社殿を囲むどころか参道にまでわたって数多くの芸能人が奉納した玉垣（名前の入った板）がズラリと並んでいます。コンビ名や番組名での奉納も見られますし、なんなら某有名アニメのキャラクター（○○の一味？）も奉納したっぽいです。どうやってここまで来たかは知りませんが。

　もちろん一般の奉納者や音楽家、夜のお店のママらしき名前もあり、あまりの数に圧巻の景色になっています。一面朱色に染まって😲一種異様な雰囲気です。

　東京にも同様の神社が一カ所あります。それは「芸能浅間神社」。繁華街として有名な新宿歌舞伎町にある花園神社の片隅にポツンと建っています。

　規模こそは小さいですが、一応祠があり、その周囲にステンレスの玉垣があります。その玉垣には芸能人の名前や劇場の名前が書かれており、馴染み名ある名前もチラホラ見られます。何より他と違うのが、浅間神社の名の通り富士山を神様として祭っているため、基壇が富士塚になっている点です。溶岩を寄せ集めて造っており、小高い丘の様になっています。