【住所】　東京都北区西ケ原2-11-1

【主祭神】伊邪那岐命
　　　　　伊邪那美命
　　　　　天児屋根命
　　　　　伊斯許理度賣命
　　　　　市寸島比賣命
　　　　　仲哀天皇
　　　　　応神天皇

【創建】　不詳

【例大祭】9月秋分の日

【境内社】天祖神社（一本杉神明宮）
　　　　　稲荷神社
　　　　　菅原神社・三峰神社1
　　　　　熊野神社
　　　　　疱瘡社

【社務所】あり

【ご神職】いる

【駐車場】2台分

【バリアフリー】拝殿脇にスロープあり

【授与品】御朱印、御朱印帳、お札、木札、お守り、おみくじ、絵馬など

【HP】　　https://nanasha.jp/

【御由緒】
　七社神社は往昔の御創建ながら、寛政五年(一七九三)の火災により古文書、古記録等を焼失しましたが、翌年九月秋分の日に御社殿は再建され、故にこの日を神社の大祭日と定め、現在も賑やかなお祭りが執り行われています。

　当時は仏宝山無量寺の境内に祀られておりましたが、明治元年に神仏分離が行われ、翌二年（一八六九）に一本杉神明宮の現社地に遷座され、西ヶ原村の総鎮守として奉祀されるに至りました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　七社神社ホームページより

　西ヶ原駅近くに来ました。国立印刷局がある地として有名ですね。この付近には神社やお寺がいくつかありますが、その中で都電神社巡りの一つ七社神社へ行ってきました。

　駅を出て本郷通りを北へ歩いていくと、脇道に鳥居があるのが見えてきます。どうやらここが参道のようです。

　ただよく見ると、鳥居の左脇に石垣で囲まれた塚があります。実に怪しい・・・。すると、通りの中央分離帯に石碑が。一里塚とある。はは～、なるほど。ここは昔街道筋で丁度七社神社の参道前に、江戸時代一里塚が築かれたようです。志村坂上でも見たことありますが、神社前にあるとは何たる偶然でしょうか。

　と、感心しつつ鳥居をくぐって進むと、また石鳥居が見えてきました。緑がいっぱいで、落ち着きがあります。どうやら、ここが七社神社のようです。さっそく境内の中に入ります。

　飛鳥山に近いのですが、意外に境内は平地で石段はなく、歩きやすいです。しかも、中央は広場になっていて、開放感があります。七五三の時期だからなのか、それとも常設なのかはわかりませんが、赤い和傘に赤の長椅子が用意されていて、非常に風情があります。

　左を向くと孔子・孟子像があります。新しそうです。儒教の創始者なので元々は異なる宗教ですが、江戸時代には盛んに奨励され神道、仏教とともに共存していたので、設置されたのでしょう。

　こちらは広場の中にある椎の木です。御神木の一つのようで、しめ縄が巻かれています。

　見ての通り、根元にこぶがあります。これが妊婦のお腹のように見えることから、腹籠り椎と言い、子授け、安産の神様として崇められています。

　こちらは舞殿です。例祭ではここで国指定無形文化財の里神楽が奉納されるようです。おお～、素晴らしい。

　さらに、御神木は椎だけではなく、銀杏の木もあります。銀杏を御神木とする神社は多いですね。どうも囲っている柵に絵馬を結わえる風習があるみたいです。

　そして、こちらが拝殿です。様式としては日枝造りでしょうかね。村社とかでよく見られる、極一般的なタイプです。とはいっても意匠が必要なので、宮大工さんでないと建てられないんですが。

　境内社もたくさんあるので、紹介します。まずは手前の菅原神社・三峰神社から。同じ社に二社が合祀されています。菅原とあることから、御祭神は菅原道真でしょうか。社紋も菅原家の梅鉢紋だし。学問の神様なので、合格祈願にうってつけです。社務所では、合格祈願専用の絵馬も用意しているそうです。

　その菅原神社の手前には歯固めの石なるものがあります。名前は書かれていますが、御由緒や御利益、作法などは説明がないので、わかりません。

　こちらは稲荷神社です。倉稲魂命が御祭神ですね。稲荷社なのに朱鳥居ではなく、石鳥居です。

　こちらは天祖神社です。社名から、御祭神は天照大神とわかります。一本杉神明宮とも呼ばれるそうですが、元来ここの敷地はこの天祖神社のものだったようです。神仏分離にともなって、後から七社神社が移ってきたんだそうです。

　そしてこちらが、熊野神社です。御祭神は熊野権現こと、素戔嗚命（スサノオ）、伊邪那岐命（イザナギ）、伊邪那美命（イザナミ）です。

　社務所の前には子の石なるものもありました。またしても名前のみです。由来は？？？

　そうこうしていると、御朱印が出来上がりました。都電の絵が入ったハンコがいいですね。ある意味、鉄道グッズでもあります。お社は見当たらなかったですが、福禄寿の判もあるので祀っているんですね。四色使いで花の絵なども入っていて、華やかで素敵な御朱印です。