願いを叶える最強のパワースポット

【住所】　東京都台東区下谷2-13-14

【主祭神】小野篁、菅原道真

【創建】　仁寿2年（852年）

【例大祭】5月19日に近い土日（例大祭）

【末社】　富士浅間神社（下谷坂本富士）
　　　　　御嶽神社
　　　　　三峰神社
　　　　　琴平神社
　　　　　庚申塚 - 日本三大庚申の一つ。
　　　　　稲荷神社
　　　　　織姫神社

【社務所】あり

【ご神職】いる

【授与品】御守り、御朱印、おみくじ、鈴など

【駐車場】あり

【HP】　　

【御由緒】
　東京の下町「入谷」に鎮座する小野照崎神社。
御祭神は、百人一首にも撰された平安初期有数の歌人であり、漢詩は「日本の白楽天」と呼ばれ、その文才は天下無双、「その才は神に至る」と評される程の絵の大廈でもあり、法律に明るい当代きっての学者で、参議という国の要職も務めた 小野篁公(おの たかむら)です。

　852年(仁寿2年)、篁公が御東下の際に住まわれた上野照崎の地に創建され、寛永寺の建立とともに現在の地に遷されました。

　江戸後期には、 学問の神様である菅原道真公(すがわら みちざね)も回向院より御配神として当社に遷され、境内にある末社を含めると、 15柱もの神様がお祀りされています。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ホームページより

　最高の念願成就の御利益があると言われる小野照崎神社へやって来ました。月替わりの御朱印でも有名ですね。

　南から入ってすぐにある末社は、御嶽神社と三峰神社です。一つのお社に合祀されています。御嶽神社の御祭神は蔵王権現ですが、実は金峰山寺の御本尊で日本生まれの仏様なんだそうです。つまり、日本仏教修験道系のものなんですね。

　日本では平安時代の本地垂迹説（ほんちすいじゃくせつ）により神仏習合が行われ、幕末まで神道の神様と仏教の仏様が同一視されていたため、このように混在する事態になったんですね。どちらも多神教という共通点があったり、多神教ゆえに他者を尊重し仲間にする思想があったりしたために起こったのでしょう。

　こういった多神教同士の融合は古代ヨーロッパでも見られ、ローマ帝国がギリシャを併合した際にはゼウスやアテナイなどのギリシャの神々を取り込むことで懐柔しました。

　社務所の前を通り過ぎると拝殿があります。東京の入谷といえば、関東大震災と太平洋戦争の空襲という二度の災害に見舞われた地域ですが、この社殿は奇跡的に被災せず現存しているんだそうです。今では奇跡を起こした神社として、さらに信仰を集めています。

　ところで御祭神が文化人である小野篁と官僚の菅原道真ということで、本来は学問成就、合格祈願のお社です。受験生にとってはこれ以上ない神社ですが、今では最強の念願成就のパワースポットとして人気です。

　小野照崎神社には富士塚が現存していて、「下谷坂本富士」と呼ばれています。普段は門が閉められていますが、富士山の山開きの日に合わせて6月30日と7月1日の2日間に限り、登頂させてもらえるそうです。

　いくつか富士塚を見てきましたが、保存状態は良いほうで規模も大きく、大変立派です。国の重要有形民俗文化財に指定されているようです。

　ただ門の左脇に猿の石像を伴った祠があったけど、あれは何だったんだろう・

　北端ににあるのが稲荷神社と織姫神社です。こちらも合祀されています。手前に写っている石碑は御百度石です。

　元は長左衛門稲荷と言ったそうで、仕事運の神様として崇められていたそうです。戦後織姫神社が合祀されて、縁結びの神様としても拝まれるようになったとのこと。

　こちらは庚申塚です。こちらもかなり規模が大きいです。さすがは日本三大と言われるだけのことはあります。通常庚申塚は石碑一つのことが多いですが、こちらは石の祭壇に欄干、その中に多くの石碑と猿の石像とかなり凝った造りです。猿の石像があるのは、名前に申（さる）の字が入っているからですかね。

　ってことは、富士塚の前にあった石像も元々はここのですか？

　塀の上にはトラ猫ちゃんがいました。神社にとって猫は福を招く縁起物です。出会えたのはラッキーでした。

　そして御朱印をもらいました。小野篁と菅原道真にちなんで、学問芸能の書が入っているのが小野照崎神社ならではです。判の上には神の使いでしょうか、二羽の鳥がいます。非常に特徴的です。

　ちなみに私が何をお願いしたかは秘密です。