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慶安寺
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【住所】 東京都杉並区梅里1-4-24

【宗派】 曹洞宗

【本尊】 釈迦如来

【創建】 寛永4年(1627年)

【開山】 高山全得

【開基】 然通堯廓

【最寄駅】東京メトロ丸ノ内線 新高円寺駅

【HP】  https://www.city.suginami.tokyo.jp/s113/7429.html(杉並区HP)

【概要】
当寺は、月高山と号する曹洞宗の寺院で、本尊は昭和41年(1966年)に開眼した転法輪の木造釈迦如来坐像です。
「御府内備考続編(ごふないびこうぞくへん)」によれば、江戸下谷池之端(現・台東区池之端)に、高山全得(本寺白泉寺5世)を開山、然通堯廓(ねんつうぎょうかく)を開基として、寛永4年(1627年)に開創されました。
上野山の紅葉が不忍池(しのばずのいけ)に映る景色を望むことのできる場所に位置していたことから、紅葉寺とも称されました。また、境内の霊験あらたかな秋葉社への参詣人も多かったことから、門前は秋葉横丁ともいわれました。
当寺には、大名旗本が多く帰依し、特に江戸初期の老中阿部豊後守忠秋は、開創時の本尊であった虚空蔵菩薩や邸内にあった秋葉社を寄進するなど信仰が厚く、阿部家による信心は明治維新まで続いたと伝わります。
しかし、池之端は湿気が多いため、伽藍(がらん)の腐食も激しく、墓地にも適さなかったことから、大正2年(1913年)に、当地へ移転しました。
昭和20年(1945年)5月25日の大規模な空襲によって伽藍は全焼し、古記録・什宝も焼失しましたが、昭和41年(1966年)に近代的な伽藍が復興されています。
墓地には、杉田玄白ら4名と共に、「解体新書」の翻訳にあたった江戸中期の蘭学者、前野良澤の墓があり、昭和62年(1987年)に、杉並区の史跡に登録されました。なお、かつては良澤の遺品なども伝わっていましたが、戦災のため、残念ながら焼失してしまいました。
この他に、寛保2年(1742年)銘地蔵菩薩坐像などの文化財があります。

杉並区HPより


 今回は杉並区に日本史の教科書に出てきた歴史上の偉人のお墓があるというので、行ってみたいと思います。時々、有名人のお墓参りをするので、興味深いです。

 丸ノ内線の駅から南へ。住宅街を抜けると、寺院が密集している寺町にたどり着きました。その中の1軒、慶安寺へ到着しました。


 近くに厄除け祖師堀之内妙法寺があるので、恐らくその塔頭寺院として林立し、寺町として発展したのではないかと思われます。

 こんな感じで山門はなく、簡素な感じです。この入口には、沿革を記載した掲示板も。


 どうも慶安寺は妙法寺の塔頭ではなく、たまたまこの地へ移転して混在してるだけのようですね。妙法寺は日蓮宗、慶安寺は曹洞宗で、宗派も違いますし。結構杉並区は日蓮宗と曹洞宗が拮抗していて、どちらも多いんですよね。区内で有名な高円寺も曹洞宗ですし。

 そんな話はともかく、中へ入ります。木々の間を抜けて奥へ進むと、すぐに本堂があります。そこから右へ目をやると、素敵なお庭と奥へ伸びる道が。

 こんな渋い日本庭園があります。石灯籠、庭石、垣根、庭木が配置され、自然な感じで調和しています。静けさの中に水が流れる音がしていて、正に癒しの空間です。その間を縫うように細い石畳が伸びていて、奥へを誘っています。

 これにつられて奥へ行くと、また違った景色が広がっていました。


 先ほどの庭を反対側から見たところです。表からは見えなかった池や石仏が現れています。池の中では金魚が優雅に泳いでいます。時折水面が波打ち、動きのある景色に変化しました。そのしぶきが飛んで湿るからか、岩が苔で覆われ時の経過も感じられます。

 庭木に埋もれるようにある石仏も渋いですね。

 時折「リ~ン、リ~ン・・・」と鳴るなあと思っていたら、木や東屋(あずまや)の下に風鈴が吊るさっていました。この音が氷の入ったグラスを叩いた時のような音がして、涼しく感じるんですよね。

 よくある伝統的な柄、アサガオやアジサイの絵が描かれたものなど、見たところどれも異なる絵柄になっているようです。中には丸い形状を生かして、スイカの柄になっているものも。まあ、夏はスイカですよね。こういうポップなデザインは、現代らしい遊び心があって好きですね。
 お庭を突っ切って、本堂脇をすり抜けていくと、墓地へ続きます。奥の塀際へ行くと、生け垣に囲われた一角が。その中に古いお石塔が見えます。


 これが前野良沢のお墓です。前野良沢は、杉田玄白の力を借りてオランダの解剖書「ターヘル・アナトミア」を翻訳し、他2人とともに「解体新書」を著した江戸時代の蘭学者です。墓石に大きな字で「前野家」と書かれているので、間違いないですね。


 中央の墓石に3名の戒名が彫られていますが、死没の年号が1人だけ享和となっている一番右が前野良沢です。戒名にオランダを表す「蘭」の字が入っていることからも、蘭学者であることがわかりますね。

 前野良沢は享年81歳ということで、当時としてはかなり長生きでした。晩年は眼病や脳卒中からくる障害で苦しんだそうですが、死ぬまでオランダ語研究の意欲は衰えなかったようです。やはり生きる目的がある人はたくましいですね。


 この一画の右端には、新しい墓石もあります。どうやら現代まで子孫が続いていて、血脈が途絶えていないようです。先祖にこんな有名な偉人がいるって、どんな気分なんでしょうね?



ついでに行きたい近くの寺社
【猿田彦神社】阿佐ヶ谷エリア

道開きの神様と言われる猿田彦神社。
道沿いに建つ斜幹の一本松が目印。
境内の奥には手押しポンプ式の御神水も存在。

注目の記事
【知足の蹲(つくばい)とは?】

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その表面には古銭の四角い穴を利用して、
「吾唯足知」と記されている
謎の石の意味と由来はなんなのか?

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