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荻窪八幡宮
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【住所】 東京都杉並区上荻4-19-2

【主祭神】応神天皇

【創建】 寛平年間(889年-898年)

【例大祭】9月15日に近い日曜日

【末社】 稲荷神社
     祓戸神社
     須賀神社
     琴平神社
     御獄神社
     猿田彦神社
     秋葉神社

【社務所】あり

【ご神職】いる

【駐車場】3台分

【HP】  https://www.ogikubohachiman.org/

【御由緒】
旧上荻窪村の鎮守。当神社の創建は、寛平年間(889年-898年)と言われている。その後の1051年(永承6年)に源頼義が奥州の安倍貞任征伐(前九年の役参照)の途中でここに宿陣して戦勝を祈願し、後の1062年(康平5年)に凱旋の折、神恩に感謝して当社を厚く祀ったと言われている。その後の1477年(文明9年)江戸城主であった太田道灌は、上杉定正の命をうけ石神井城主・豊島泰経を攻める際に、この故事にならってこの神社に武運を祈願した。この時植えた高野槇の樹1株が、2015年現在も神社の境内にそびえる「道灌槇」で、御神木として崇められている。

本殿は1895年(明治28年)、拝殿は1936年(昭和11年)に建てられた。

Wikipediaより


 荻窪エリアではかなり大きいほうに入る神社、荻窪八幡宮です。東方正面には杉並アニメーションミュージアムがあり、子供たちには持って来いの観光スポットがあります。さらに、青梅街道を挟んで北側には荻窪警察署や荻窪消防署、プロムナード荻窪、桃井原っぱ公園なんかがあります。

 余談ですが、桃井原っぱ公園は中島発動機という会社の発祥地で、中島飛行機の工場の跡地です。この中島飛行機は戦前中島財閥の中核企業で、日本最大の航空機メーカーとして軍用機を多数製造していました。その中には、隼、疾風、月光、天山、彩雲などの自社開発機の他、零戦、一式陸攻、彗星、飛燕などのライセンス生産も中島飛行機が担っていました。特に零戦の生産数は1万機以上と、同型航空機生産数として日本一の記録は現在も破られていません。

 そんな話は横に置いといて、荻窪八幡宮を参拝します。


 こちらが表参道の一の鳥居です。この鳥居の右脇を回り込むようにスロープがあるので、車いすの方も入れます。両脇には例大祭の時に幟を飾るポールもありますね。左奥の褐色の建物は神輿庫です。この日は三が日だったので、謹賀新年の看板があります。

 一の鳥居をくぐると、右側の薮の中に摂末社が並んでいます。


 こちらの横長の祠には稲荷神社、祓戸神社、須賀神社、琴平神社、御獄神社が合祀されているものと思われます。まあ、こんだけ神様がいるとそれぞれ祠を作ってられないですから。

 もう一つの区画には猿田彦神社と秋葉神社が一つずつ社を作って祭っています。


 しかも、左右で鳥居のタイプを変えていますね。神社は流派によって鳥居のデザインに決まりがあるので、それに倣っているのでしょう。

 この後ろはうっそうとした竹林になっています。たまに風が吹くと笹の葉がざわついて、音がします。夏だったら爽やかな感じがしていいかもしれません。

 ところで、バス停に近い警察署に面した北参道から入ってくるとこんな感じです。


 こちらはメインの入り口ではないため、鳥居がひと回り小ぶりです。通用口にあたり、工事用の車両が入れるように右サイドに車道を造ってあります。

 境内に戻ります。参道の途中にはベンチを作ってありました。神社って結構立ちっぱなし、歩きっぱなしになるので、ベンチがあると結構助かります。


 授与品をカバンにしまうのや御朱印帳と財布の出し入れを頻繁に行う場所でもあるので、荷物の整理をするのにもいいですね。

 そんなベンチをよく見ると、何やらオブジェが。


 かわいいわんこが鎮座しています。いい子でお座りしていますね。まだ子犬なので、狛犬にはなりきれてないです。愛嬌があって、いいマスコットになります。

 その先にはできたばかりの真新しい社務所があります。


 和風旅館を思わせるような、和モダンな造りです。この左側のカウンターが授与所です。自動おみくじ機が目印ですね。お正月期間中はこの先にある回廊内に作られた特設授与所で、御守、御札、絵馬をはじめ、御朱印も配布を行っております。

 その対面には手水舎があります。


 極々オーソドックスな様式です。荷物置き場があるのがいいですね。

 こちらは祓門(はらいもん)です。ここ近年作ったもので、いわゆる茅の輪くぐりの代わりです。

 ちょっと背丈が低く、穴が小さめなので、大人がくぐるにはちょっとキツイです。御影石でできてるし、通る時に頭を打たないようにお気を付けください。

 その先に広場があって、その奥に神楽殿が建っています。


 左側に楽屋が付属した、古式ゆかしい造りの社殿です。お正月はお神楽を舞わないようで、この日は雨戸を締めきっていて、舞台の中を見れませんでした。

 そして、こちらが神門です。この門をくぐると、いよいよ荻窪八幡宮の中心部へ入っていきます。


 お正月ということで門前に門松を飾ってありました。ここの門松で特徴的なのが、竹の切り方です。一般的に門松の竹は斜め切りにしますが、ここのは真横に切っています。これは手抜きではなく、武田流礼法に則った方式だからです。こういう日本の伝統文化には大抵様式があるのですが、武家の場合多くは武田流と小笠原流に大別されます(流鏑馬もこの2系統がある)。門松も武田流が存在し、このような切り方にするのが作法となっています。

 神門をくぐって左を向くと、臨時の授与所が開設されていました。


 この荻窪八幡宮は神門を含めて社殿を囲むように、回廊を設けてあるのが特徴です。村社、郷社クラスだとこういう形にはしないので、割と社格が高そうな感があります。

 授与所はないものの、反対側も同じような感じですね。


 そして、この回廊の内側には御神木とされる道灌槇(どうかんまき)が立っています。これは戦国時代前期に扇谷(おうぎがやつ)上杉氏配下の武将として西関東で勢力を広げ活躍した、太田道灌が植えたと伝わる木です。太田道灌は川越城や江戸城を築城したことでも知られ、東京にも数多くの道灌にまつわるスポットが点在しています(太田姫稲荷神社や駿河台道灌道など)。


 そんな道灌槇ですが、ここ近年は大分弱っているようでこのように枝葉が極端に少なくなり、幹も包帯でぐるぐる巻きにされてしまっています。樹木医さんに診てもらっても、無理なのかな~。

 そして、いよいよメインの拝殿です。権現造のかなり立派な社殿です。


 やはり格式があるのか、少々豪著な造りになっています。灯篭なんかも良いのが建っているし、割と知名度があって参拝者も多いのかもしれません。よく知られる武将との縁もあるし、そのご利益もいただけそうです。

 今回は以前もらった通常版と、お正月特別版の2種類ご紹介します。

 まずは通常版から。


 このようにほぼ全てハンコです。手書きは日付の数字のみ。ポイントは右下の絵柄の入ったスタンプですね。社殿と元気だったころの道灌槇の絵が、荻窪八幡宮ならではのデザインとなっています。

 そして、お正月版です。


 今度はプリントに代わってました😅真ん中の社判だけは辛うじてまだハンコです。令和七年は巳年ということで、右下の絵は蛇に変更になっています。背景には桜の花と扇という縁起物をあしらっています。



ついでに行きたい近くの寺社
【井草八幡宮】荻窪エリア

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