メニュー ネットショップのコツ |
天龍寺 [戻る]【指定】 国の特別名勝、重要文化財、世界文化遺産 【住所】 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68 【宗派】 臨済宗天龍寺派 【本尊】 釈迦三尊 【創建】 康永2年(1343年) 【開山】 夢窓疎石 【開基】 足利尊氏 【最寄駅】JR嵯峨嵐山駅、嵐電嵐山駅 【HP】 https://www.tenryuji.com/ 【概要】 足利尊氏を開基とし、夢窓疎石を開山として開かれたのが天龍寺で、その目的は後醍醐天皇の菩提を弔うため暦応2年(1339)に創建された。 造営に際して尊氏や光厳上皇が荘園を寄進したが、なお造営費用には足りず、直義は夢窓と相談の上、元冦以来途絶えていた元との貿易を再開することとし、その利益を造営費用に充てることを計画した。これが「天龍寺船」の始まり。 造営費の捻出に成功した天龍寺は康永4年(1345)に落慶した。南禅寺を五山の上として天龍寺を五山の第一位に、この位置づけは以後長く続いた。 HPより 嵐山を代表するパワースポットといえば、何と言っても天龍寺でしょう。京都五山の筆頭としても君臨していて、その格の高さは折り紙つきです。嵐電嵐山駅からもすぐでアクセスが良く、多くの観光客に人気があります。そんな天龍寺を見ていきます。 というわけで嵐電嵐山駅を出て、駅前通りの長辻通りを北へほんの1、2分歩いただけで、通り沿いに建つ総門の前に到着しました。 世界文化遺産にして京都五山第一位という割にはかなり小さな門で、土塀や生垣で境内が見えないし、これは看板がないとちょっとわからないかもしれません。ただ、ここからまっすぐ伸びている石畳の参道が、この奥に好奇心をくすぐる何かがありそうな雰囲気を感じさせます。 総門をくぐって中に入ると、またすぐに同じくらいの大きさの門が現れました。こちらは中門です。 ここまでは特に目を引くものもなく(駐車場と塔頭しかない)、天龍寺の序ノ口といったところでしょうか。この注文をくぐってからが本番だと思います。 で、中門をくぐって中へ入るとまず目に入ったのがこちらです。 蓮池です。放生池というそうで、仏教では最も尊ばれる植物の蓮が一面に生えています。その中央には石でできた太鼓橋が掛けられています。 実は後で気がついたのですが、勅使門とこの放生池の太鼓橋と法堂が一直線に並んでいて、この通りが中央を成しているようです。本来は身分の高い貴族や天皇からの使者しか通ることが許されない特別な参道なので、今では誰も使う人がいなくなってしまったのでしょうね。 そして放生池を過ぎると林があります。 何の変哲もない林でも、ちょっと苔があるだけで京都らしいと思ってしまいます。先が見通せるくらいあまり木々が密になっていないので、人の手が入って整えられているものと思います。うっすらと光が漏れているので、地面まで日光が届いて明るく見えます。 まだ若葉の状態なので、青みが薄いですね。これが秋になったら一斉に紅葉して、景色が一変すると思います。それもそれで風情があると思うので、興味深いです。 それから、地面に落ちた種子が発芽して新芽が出ていたので、これも写真に収めました。 苔の中からひょっこり顔を出していて、かわいいです。苔とのコレボレーションが日本らしくて乙だし、命が紡がれていく様を見て取れます。 中には古い幹の中にできた室に土が貯まり、その中に種子が落ちて発芽したものもありました。これもこれで盆栽みたいな感じで、格好よく感じます。やっぱりモミジは絵になるのでいいなあ。 なんか私は上手くモミジを育てられないのですが、どこが違うのでしょう? 左から、授与所兼休憩所。御守や御札の他、御朱印や御朱印帳もこちらで頂けます。正面に見えるのが庫裏で、ここがお堂へ上がる入口です。右には付属寺院の塔頭がズラリと参道沿いに総門からここまで並んでいます。北側だけで五カ所、南側にも四カ所、塔頭があるようです。 授与所は後で寄るとして、先に庫裏へ向かいます。 この庫裏の入口を入ったところに、拝観受付があります。こちらで拝観券を購入して、建物の中へ入ります。ちなみに土足厳禁です。 玄関で靴を脱いで上がるとまず最初に目に入るのが、このインパクトのあるつい立てです。 達磨大師の絵がデカデカと描かれています。達磨大師はインド出身の僧で、禅宗を中国で広めた立役者です。日本でも非常によく知られており、数多くの絵や像のモチーフになっています。よく必勝祈願で用いられる達磨の置物も、この達磨大師の顔をデフォルメしたものです。 私にとって達磨大師というと、南朝の梁の武帝との功徳についての問答が思い起こされますが、気になる方は自分で調べてみてください。 その他、襖絵なども見事で、このような唐獅子牡丹の絵や雲龍図なども見ることができます。 狩野派なのか琳派なのかはわかりませんが、これも見事な絵で、天龍寺に相応しい豪華な作風です。 そしてこちらが天龍寺のメインスポット、曹源池庭園です。夢窓国師設計の国の史跡・特別名勝で、池泉回遊式庭園の代表作です。NHKの旅番組ブラタモリでタモリさんも訪れましたね。池の奥との境に走っている断層によってできた段差を用いて桂川が見えないように外界から隔絶した空間を作り、さらに背後にそびえる嵐山を借景として風景に取り入れてしまうという、地殻変動まで使った壮大な舞台装置によって作り上げられています。 自然災害の多い日本ならではで、それを逆手に取ったここでしか作れない庭園です。しかもこの天龍寺の借景のために嵐山の山林の手入れまで山師を使ってしているそうで、もうえらいことやっているなと思います。 そんな曹源池庭園の建物はこんな感じです。 おくが小方丈で、手前が大方丈です。人だかりの観光客がいなければ、ここの縁側で座禅を組むと最高でしょう。たまに聞こえる風の音と、遠くから聞こえる滝の音が、心を落ち着かせます。 小方丈から見ると、また景色が違います。 こちらの方が多く岩や植木が配され、遠くの亀山や嵐山の稜線も起伏が激しく、全体的に荒々しい表情に変わります。そんな中、紅一点ツツジが咲いているのがポイントになっています。 というわけで、外に戻ってきました。後は法堂なんかもあって中を見れます。その中には近年、加山又造によって描かれた雲龍図の天井画があることで知られていますが、なにぶん天龍寺は撮影禁止のところが多くてあまり写真に収められませんでした。 が、毛筆の部分も含めて全て・・・・・スタンプでした。まあ、御朱「印」だけに、間違ってはないんですが。参拝客が多くて合理化した結果ですね。 中央には覚王宝殿とあります。特定の建物を指しているのか、天龍寺全体を指しているのかわかりません。恐らく、かつて天皇家の大覚寺統の離宮があったことから付けられた名ではないかなと思います。 ついでに行きたい近くの寺社 注目の記事 さらに運気アップ!開運LINEコンテンツ |