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稲荷鬼王神社
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【住所】 東京都新宿区歌舞伎町2丁目17-5

【主祭神】宇迦之御魂神、鬼王権現(月夜見命・大物主命・天手力男命)、旧大久保村の神々

【創建】 稲荷神社:承応2年(1653年)
     鬼王神社:宝暦2年(1752年)

【例大祭】9月18日

【末社】 三島神社、浅間神社

【社務所】あり

【最寄駅】東京メトロ副都心線 東新宿駅
     都営大江戸線 東新宿駅
     西武新宿線 西武新宿駅

【HP】  http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/shinjuku/5427/ (東京都神社庁)

【御由緒】
JR新大久保駅の南東約400メートルに鎮座する。鬼の福授けの社として信仰を集め「撫で守り」の授与で有名である。皮膚病・その他病気平癒に御利益がある。境内の三島神社に祀られている恵比寿神は新宿山ノ手七福神の一つである。

天保2年(1831年)、大久保村の氏神であった稲荷神と、熊野から勧請されていた鬼王権現を合祀し、稲荷鬼王神社となった。熊野の鬼王権現は現存していないため、「鬼王」の名を持つ日本唯一の神社となっている。また、大祭で担がれる宮御輿は、鬼面が彫られた珍しいものである。

祭神は、稲荷神の宇迦之御魂神、鬼王権現の月夜見命・大物主命・天手力男命。また、大久保村が祀っていた神々(火産霊神など)も明治時代に合祀されている。神社の名前から誤解されやすいが、「鬼」を祭神としているわけではない。

他、平将門の幼名が「外都鬼王(げづおにおう)」「鬼王丸」といったことから、名前を取ったという伝承もある。

Wikipediaより


 今回参拝したのは、「稲荷鬼王神社」。日本で唯一「鬼王」の名をもつ神社とのこと。所在地がアジア最大の歓楽街新宿歌舞伎町ということで、全く異なるたたずまいで異彩を放っています。

 というわけで、正面に来ました。


 区役所通りに面しており、周囲にはバーやアパホテルが建ち並んでいます。いかにも歌舞伎町らしい町並みが広がっています。まあ、そんな中に神社があるなんてあまり思わないでしょうね。この日は氏子さんたちが奉納した提灯がたくさん飾られていました。

 鳥居をくぐって中へ入ると、真っ直ぐ石畳の参道が続いいています。


 左右に板で囲われた一対の石像があります。奥の石灯籠にもバリケードがあるので、これから何か催し物でもあるのでしょうか?イチョウが多いようですが、まだ紅葉しきっておらず青い葉も目立ちます。

 それにしてもこの石像、一応動物をモチーフにしているのはわかりますが、あまり見かけない不思議な姿をしています。何の動物つでしょう?


 こんな感じで胴体、特に前足が異様に大きく、頭が極端に小さい。口が細くとがっていて、狼の類の神獣かなと思ったら、普通に狛犬だそうです。あまり見たことないタイプの狛犬ですね。一応左右で口が開いてるのと閉じてるのがあるので、阿吽の関係になっています。

 続いて見えたのが、こちらの境内社です。左のイチョウの樹の裏側にある神社で、何やら石鳥居の上におかしなものが乗っているのが特徴です。


 屋根のついたガラスのショーケースのようなものが乗っけてあります。こんな鳥居は他にはなく、かなり珍しいですね。気になるので近づいて見ると・・・


 昔の日本の帆掛け船の模型が飾ってあります。帆へ丸に寶のマークが書かれていて、これは宝船を表しているものと思われます。なぜこんなものがここにあるのかというと、この神社が三島神社で海の神様を祭っているからです。総本社は静岡県三島市にある三島大社と愛媛県の大山祇神社で、ここはその分祠というわけです。海上安全、大漁祈願、海運業の繁盛を願って奉納されたのだと思います。

 そんな鳥居をくぐって中へ入ると、何やら岩をうがった穴から突き出た竹筒が。


 そばにある看板を見ると、水琴窟とありますね。地中に水を少々貯めた水瓶を埋めておき、そこに落ちた水滴の音が反響して琴の音のように聞こえる仕掛けです。これを竹筒を通して聞くわけです。この神社にはもう一つ、拝殿のそばにも水琴窟があります。

 その隣には自然石の形をほぼ残した、野趣あふれる手水鉢があります。竹筒から水が流れてくるようになっているのも、日本情緒があって風流ですね。

 そして、こちらが三島神社の社殿です。


 小さなお宮ですが、千鳥破風のついたちょっと精巧な造りです。あまり雨が当たらないように、保護のためのひさしを設けてあります。神器もお供えされていますが、徳利がひとつ倒れているのはご愛嬌で😅それらがゴツゴツした岩を組んで作った台座の上に乗せられていて、なんかワイルドな感じです。

 こちらの三島神社の場合、御祭神は事代主命(ことしろぬしのみこと)※三島神社は場所によって大山祇、事代主、その他の3パターンがあり、一様ではない。恵比寿神として扱っており、新宿山の手七福神の一つに数えられています。

 そしてこちらが御本社の社殿です。手前には当神社の提灯が吊るされています。


 稲荷神社の紋は通常稲穂紋を使用しますが、なぜかこの提灯は柏紋を使用しています。元々、稲荷神社と鬼王神社とで別々に祭られていたとのことなので、この柏紋は鬼王神社のものと思われます。

 では、拝殿に到着です。


 この感じからして、社殿は恐らく現代になってから建て替えたものと思われます。屋根から虹色の房が下がっていて、クリスマスパーティかのごとくになっています。本当は千羽鶴だと思いますが。

 賽銭箱には三つ巴紋とともに稲穂紋が描かれているので、こちらは稲荷神社のものを周到しているようです。

 真昼間に行ったのですが、それでも境内が薄暗くて、常にエントランスでは明かりをともしています。そのエントランスから右へ行ったところにもうひとつの水琴窟があります。

 御朱印をいただきに社務所へ行ったら、こんな掲示板がありました。


 昔の映画のポスターです。日本人俳優だと、市川雷蔵、西村晃、加山雄三、黒沢年男、三橋達也、三船敏郎、財津一郎、冨士真奈美といった、昭和の大スターの名前が見えます。外国映画だとアラン・ドロンの名前があります。落語家の三遊亭小遊三さんのほうではなく、アラン・ドロン本人の出演です。

 御朱印を書いていただいている間に裏参道へ行ったら、変な像がありました。


 体はカタツムリ、脚はキャタピラ、頭が鬼という変なキャラクターが、眼球を食べようとしています。「眼球食鬼」というキャラクター名で、眼を浄化し、眼病平癒するのだそうで、新しいパワースポットにでもするのでしょうか?

 そして最後に注目すべきは、こちらです。


 荒々しい岩を両サイドに積み上げていますが、これは富士塚です。西大久保の富士塚および浅間神社で、昭和5年(1930年)に再建されたものです。全国的に見て珍しい二手に分かれた富士塚で、初代の富士塚は一体だったものの再建するにあたって参道を塞ぐわけにはいかないと、二つに分けたとのことです。

 上の写真の左の山が1合目~5合目、右の山が6合目~10合目という位置づけです。


 で、こちらの6合目~10合目の山の上に祠がありますが、これが浅間神社です。昔はこちらに小さなお賽銭箱を置いていたようですが、近年撤去してお供物だけをお供えするようにしたとのこと。御祭神は木花開夜昆賣命(このはなさくやひめのみこと)。

 こうしてみると、登山道までは作っていないようです。全国から石を取り寄せたとのことなので、必ずしも富士山の溶岩ではないようです。


 裏口から富士塚を見るとこんな感じです。富士塚あるあるですが、石碑がとにかく多い。記念碑を建てるのも習わしなので、やたら増えるんですよね。

 ではお待ちかねの御朱印です。稲荷鬼王神社では、3種類いただいてきました。まずは御本社である稲荷鬼王神社のバージョンです。


 新宿という地名は江戸時代からあったものの、歌舞伎町の地名は戦後復興の再開発にともなって付けられたので、現代になって書き足したものです。

 そして通常左上に書かれる奉拝の字が上部真ん中というのも、あまり見ない配置です。まあ、余白スペースの問題でしょうが。

 あとは、中央のハンコの枠に描かれている雲の柄は縁起物で、未来永劫続く無限の幸福を意味しています。

 次は三島神社のバージョンです。


 新宿山之手七福神ノ内恵比寿神と書かれています。この七福神のほとんどが都営大江戸線沿いにあるのでアクセスが良く、お正月には七福神めぐりをする方が多いです。

 最後に富士塚の御朱印です。とても富士塚らしいデザインです。


 山登りということで、奉拝ならぬ登拝になっています。しかも、富士山は霊峰でかつて登る時に六根清浄(ろっこんしょうじょう)と声を掛け合ったことから、この名も書かれています。厄よけ富士の字が藤になっているのは字数をそろえるために同音の字をあてがったもので、江戸時代にはこういう書き換えを良く行っていました。

 富士山のイラストが二つ入っているのはデザインというだけでなく、前述の二手に分かれた富士塚を表しているとのこと。なので、昭和5年以降のデザインということになります。

 ついでに参拝したのが11月秋ということで、モミジのハンコも押されています。



ついでに行きたい近くの寺社
【西向天神社】新宿エリア

ホントに西を向いていることから命名
東大久保の富士塚が現存
新宿山の手七福神の抜弁天の御朱印も
当神社で書いてくれる

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