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相国寺 [戻る]【住所】 京都府京都市上京区今出川通烏丸東入相国寺門前町701 【宗派】 臨済宗相国寺派 【本尊】 釈迦如来 【創建】 永徳2年(1382年) 【開基】 足利義満 【開山】 夢窓疎石 【最寄駅】京阪本線・叡山電鉄 出町柳駅 【HP】 https://www.shokoku-ji.jp/ 【概要】 相国寺は、京都五山第二位に列せられる名刹です。正式名称は萬年山相國承天禅寺。 十四世紀末、室町幕府三代将軍の足利義満により創建されました。幾度も焼失と復興の歴史を繰り返しましたが、現存する法堂は日本最古の法堂建築として一六〇五年に再建された物を今に伝えています。 夢窓疎石を開山とし、創建当時は室町一条あたりに総門があったといわれ、北は上御霊神社の森、東は寺町通、西は大宮通にわたり、約百四十四万坪の壮大な敷地に五十あまりの塔頭寺院があったと伝えられています。 HPより 古都京都で一二を争う敷地面積を誇る臨済宗寺院、相国寺を訪れました。京都御所の北側に位置し、その北辺にあたる今出川通を歩いて向かいます。 今出川通の反対側にはキリスト教ミッション系学校の同志社大学今出川キャンパスがあり、その広大な敷地もあって通り沿いにずらりと洋風建築が並んでいます。赤レンガのネオロマネスク風建築が多く、イギリスみたいな風景が広がっており、なんか場違いな感じがして本当にお寺があるのか疑いたくなります。 そうそう、同志社といえば、創立者の新島襄とその妻八重が有名ですね。特に八重は大河ドラマ八重の桜の主人公で、綾瀬はるかが演じたことで知られていますね。元々会津藩出身で、戊辰戦争で会津若松城に立てこもって、女だてらに鉄砲を使いこなした女丈夫でした。 それはともかく、今出川御門信号を曲がって、同志社大学を突っ切るように北へ伸びる道路が相国寺通です。ここをしばらく進むと・・・ おお~、如何にもお寺らしい純和風の瓦葺の門が現れました。ここが紛れもなく相国寺の総門です。石柱にもちゃんと相国寺とあります。先ほどまでの西洋風の街並みから一転、伝統的な和の景色に一気に変わりました。もう、えらい違うものが隣り合っていて、日英同盟か!って感じです。 では、早速中へ入ります。まあ、あまりにも広大な敷地なもんで建物が多すぎるのと、敷地内に塔頭寺院が多数存在するので、いくつかかいつまんでご紹介します。 奥の背の高い建物は鐘楼で、洪音楼とも言うそうです。余程よく音が響く鐘が吊るさっているものと思われます。 手前にある石の鳥居は弁天社のものです。主に芸事や芸能のご利益を司る、弁財天を祭っているお宮です。財運も司るという人もいますね。 その弁天社はこんな感じです。 結構小さい。檜皮葺(ひわだぶき)の春日造(かすがづくり)でできています。ただ、こちらは本殿でここまでは入れないので、右端に写っている白漆喰の建物の前に賽銭箱と鈴があって、そこで拝むようになっています。 反対側へ目をやると松の木の陰に、大きなお堂が見えてきます。 こちらは法堂です。太閤豊臣秀吉の遺児、豊臣秀頼が慶長10年(1605年)に再建した現存最古の法堂で、国の重要文化財に指定されているそうです。中に御本尊の釈迦如来像が安置されていて、天井には狩野光信筆の蟠龍図(ばんりゅうず)が描かれています。しかも、その蟠龍図の前で手を叩くと音が共鳴して龍が鳴いたように聞こえることから鳴き龍とも呼ばれています。 庫裏は客間としては使われないので、どっちかというと裏方的な存在なのですが、ここのは唐破風がついていたり、火灯窓がはめ込まれていたりと、ちょっとオシャレな造りになっています。 では、受け付けを済ませて、方丈へ上がらせてもらいます。 こちらが方丈庭園です。が、砂しかなく、殺風景です。岩すらないって、こういうもんなのか、それとも何も設計しなかったのか・・・謎。ただし、そのお陰で太陽の反射光が最大限室内に入ってくるそうで、採光の役割を果たしているそうです。 右奥に見える大きなお堂は、先ほど見た法堂です。手前にある門は勅使門で、普段は開かずの扉となっています。 そして西へ回ると、ガラリと一変しました。 南のさっぷうけな庭園とは打って変わって、深い渓谷を表現した変化に富む庭園が現れました。とはいえそこは禅寺。川の水は砂利で表現しています。険しい谷を縫うように川が蛇行しており、動きのある様が見えます。南側が「静」なら、北側は「動」を表していて、対義の関係になっています。どうも、陰陽思想も入っていそうです。 ちなみに、この後境内にある承天閣美術館も拝観しました。館内には、重要文化財に指定されている伊藤若冲の名画が多数収蔵されており、中には堂内の和室をまるまるくり抜いて、床の間から襖まで一室まるごと展示してあるコーナーもありました。もう、これは見ごたえあります。 圓明(えんみょう)と書かれています。円明とは、理知が欠けることなく満ちていて、明らかに悟ること。明確で正しいことを言うそうです。 さらに左下には法堂のシンボル、蟠龍が描かれています。ただ、顔が何となくかわいい。 二枚目は、伊藤若冲バージョンです。 鯉の滝登りのバージョンもあったのですが、父がそちらを選んだので私は水鳥のバージョンにしました。前面プリントですが、若冲の水墨画が入っているのは珍しいので貴重です。水辺に生えるススキと、枯れ枝にとまる水鳥がたたずんでいる姿を描いたもので、ささっと描いたよう見せながらも上手くそれぞれの特徴を捉えてリアルに見せるところに、上手さを感じます。 ついでに行きたい近くの寺社 注目の記事 さらに運気アップ!開運LINEコンテンツ |